目次

※ 先行公開版では第1章のみ公開しています。リンクのない章は完結版にて収録予定です。

第I部:$\mathbb{R}^3$ 上の微分形式(第1章〜第5章)

第1章:$dx$ とは何か —— ベクトルを食べる測定器、あるいは横ベクトル

第2章:面積とは何か —— 平行多面体に潜む、符号のルール

  • §2.0 測定器と面積・体積、そして長さ
  • §2.1 小学校の面積の限界
  • §2.2 面積測定器が満たすべき「3つのルール」
  • §2.3 面積測定器の正体は「反対称行列」である
  • §2.4 面積測定器の内部構造
  • §2.5 体積測定器と行列式
  • §2.6 本章のまとめと第3章への展望
  • 第2章 付録A:体積測定器のテンソル積表現 — 全成分の計算

第3章:積分するとは何か —— 有限のマスを数え、最後に極限を取る

  • §3.0 曲がったものを測る——小学校以来の借りを返す
  • §3.1 体積——3次元、係数1
  • §3.2 表面積——2次元、係数1
  • §3.3 曲線——1次元、係数1(限界があらわになる)
  • §3.4 係数をつける——密度と幾何の積
  • §3.5 本章のまとめと次章への展望

第4章:変数変換とは何か —— 引き戻し $\Phi^*$:測定器のつじつま合わせ

  • §4.0 物理は曲がる、計算は四角
  • §4.1 1-form の引き戻し——仕事と運動エネルギー定理
  • §4.2 2-form の引き戻し——角運動量保存と面積速度
  • §4.3 3-form の引き戻し——質量保存と体積分
  • §4.4 引き戻しの性質 —— ここまでに確立したこと
  • §4.5 本章のまとめと第5章(外微分)への展望

第5章:微分するとは何か —— 外微分 $d$:局所のズレとStokesの橋

  • §5.0 第II部の扉——観測は積分、法則は微分
  • §5.1 $df$ 再訪——微分と積分は逆演算か
  • §5.2 閉ループで姿を現す「ズレ」
  • §5.3 微小ループの解体——ズレは面積に比例する
  • §5.4 $d$ の誕生——面積あたりのズレを測る新しい測定器
  • §5.5 一般の $1$-form の外微分——3次元への拡張
  • §5.6 集積すれば境界だけが残る——ストークスの定理
  • §5.7 同じことをもう一段——$2$-form の外微分と発散
  • §5.8 $d^2 = 0$——二度測れば必ずゼロ
  • §5.9 外微分の統合——一つの式、一つのルール
  • §5.10 積分から微分方程式へ——物理法則の局所化
  • §5.11 第II部への展望——ホッジ・スターへの伏線
  • 付録C:外微分の行列表示
  • C.1 $0$-form:$df$ の $1 \times 3$ 行ベクトル
  • C.2 $1$-form:係数のヤコビ行列 $\mathbf{J}$
  • C.3 $d\omega = \mathbf{J}^T - \mathbf{J}$
  • C.4 $2$-form:$d\eta$ とヤコビ行列のトレース
  • C.5 $d^2 f = 0$ とヘッセ行列

第II部:ベクトル解析(第6章〜第9章)

第6章:計量 $g$ とホッジ・スター $\ast$ — 内積の召喚と次数の反転

  • §6.0 言い訳の終焉——内積を解放する
  • §6.1 パラメータ空間の内積——計量 $g$ の正体
  • §6.2 $g$ による縦ベクトルと横ベクトルの変換
  • §6.3 ホッジ・スター $\ast$ ——二つの方法を繫ぐ対応
  • §6.4 対応の実例——微分形式とベクトル解析
  • §6.5 ナブラの三兄弟を解体する
  • §6.6 第II部の結び —— 第III部へ
  • 付録D:フロベニウス積とホッジ・スターの完全な行列表現
  • D.1 行列の内積——フロベニウス積
  • D.2 $\ast_{1\to2}$ ——行列の縦ベクトル
  • D.3 $\ast_{2\to1}$ ——フロベニウス積による係数抽出
  • D.4 転置関係
  • D.5 $E_k \cdot M$ の成分
  • D.6 $\ast$ の二回作用

第7章:ベクトル解析 —— ナブラの登場

  • §7.0 ナブラの登場
  • §7.1 ドット積とクロス積
  • §7.2 $\nabla$ と勾配
  • §7.3 発散
  • §7.4 回転
  • §7.5 ラプラシアン
  • §7.6 恒等式
  • §7.7 ナブラの公式集
  • §7.8 積分定理——ストークス・ガウス・グリーン
  • §7.9 第III部へ —— 矢印を見るな、測定器を見ろ

第8章:二つの言語 —— 測定器の微分と、場の微分

  • §8.0 本書のハイライト
  • §8.1 二つの微分、二つの世界
  • §8.2 翻訳辞書の完成
  • §8.3 ストークスの定理を翻訳する
  • §8.4 ガウスの定理を翻訳する
  • §8.5 二つの方法論——場はそのままか、測定器はそのままか
  • §8.6 曲線座標と二つの方法

第9章:実戦 —— 辞書を作り、難問を解く

  • §9.0 本書の中心的な道具は揃った
  • §9.1 辞書をその場で作る——機械的手順
  • §9.2 円柱座標 $(r,\theta,z)$
  • §9.3 球座標 $(\rho,\theta,\phi)$
  • §9.4 微積分の難問——球座標でのベクトルラプラシアン
  • §9.5 電磁気学の難問——点電荷の電場と発散
  • §9.6 辞書は終わり、旅は続く

第III部:発展と統合(第10章〜第12章)

第10章:マクスウェル方程式 —— 美しさのその先へ

  • §10.0 お約束
  • §10.1 マクスウェル方程式——2本で書く
  • §10.2 電磁場 $F$ と符号規約の固定
  • §10.3 ミンコフスキー計量——$\mathbb{R}^3$ から4次元へ
  • §10.4 $dF=0$ を全部書き下す
  • §10.5 $\ast F$ と残りの2本
  • §10.6 ポテンシャル構成——$F=-d\mathcal{A}$ から始める
  • 付録E:$dF$ と $d(\ast F)$ のスライス行列表示 —— $4\times4\times4$ 配列で見るマクスウェル方程式
  • E.1 基底 $3$-form とそのスライス行列 —— 全16枚
  • E.2 $dF$ をスライス行列で書く
  • E.3 フロベニウス積で係数を抜き出す
  • E.4 $dF=0$ をスライスで読む
  • E.5 $d(\ast F) = \mu_0(\ast\mathcal{J})$ のスライス表示

第11章:曲がった空間へ —— 本書の先にあるもの

  • §11.0 この章の立ち位置 —— さらに先を見たい読者のための道標
  • §11.1 多様体 —— $\mathbf{g}(x)$ から始める
  • §11.2 リーマン幾何学 —— テンソル解析のスタイル
  • §11.3 その先へ

第12章:真のナブラ —— クリフォード・パウリ・ディラック・ハミルトン

  • §12.0 2本を1本に
  • §12.1 虚数で一本に —— マクスウェル方程式の統合
  • §12.2 パウリ行列 —— 異なる次数を足す魔法
  • §12.3 ディラック演算子と「真のナブラ」
  • §12.4 演算子$\nabla$

おわりに:『ナブラ解体新書』はいかにして生まれたか

参考文献(と著者からのコメント)

付録:本書で語らなかったもの